ホーム » 音楽制作 » 【デモ提出】マスタリング 方法 やり方 【プロ プラグイン 使い方】

【デモ提出】マスタリング 方法 やり方 【プロ プラグイン 使い方】

音楽制作
この記事は約10分で読めます。
Pocket

みなさん、こんにちは〜!ベアトリーチェです〜。

 

デモ提出の際、マスタリングはどのような流れでやっていますか?

たかがデモなので、

「時間を掛けすぎるのは勿体ない…」

されどデモなので、

「クオリティも譲れない…」

こういったお悩み、よくあると思います。

 

今回はデモ提出にフォーカスして(=リリースする作品向けではない)、

効率良く良い音で マスタリングする方法

について解説したいと思います!


サウンドハウス

ベアトリーチェ流・デモ向けマスタリングの方法

デジタル・リニアEQ

マスターゲインが大体「-9.0db〜-6.0db」になっていることを確認した後、

マスターチェインの最初にEQをリニアモードにして挿します!

ちなみに私は FabfilterPro-Q3 を愛用しています!

 

デジタルEQで音を加工するときですが、以下のルールを守ってみてください。

  • 音量を上げる方向ではなく、下げる方向で加工する
  • 音量を下げる際は、-2.0dbまでにする
  • ハイパスEQで、Stereo成分の 10~20hzを削る
  • ハイパスEQで、Side成分のみ 70~90hzを削る

これで全体の音域バランスが整わない感じがした場合は、素直にMIXに戻ることをお勧めします!

https://h.accesstrade.net/sp/cc?rk=01001xqc00mp4y&url=https%3A%2F%2Fwww.soundhouse.co.jp%2Fproducts%2Fdetail%2Fitem%2F260687%2F
https://h.accesstrade.net/sp/cc?rk=01001xqc00mp4y&url=https%3A%2F%2Fwww.soundhouse.co.jp%2Fproducts%2Fdetail%2Fitem%2F231162%2F
https://h.accesstrade.net/sp/cc?rk=01001xqc00mp4y&url=https%3A%2F%2Fwww.soundhouse.co.jp%2Fproducts%2Fdetail%2Fitem%2F307691%2F

ディエッサー ※高域のアタック感がうるさい場合のみ

ボーカルの歯擦音、パーカッションやハイハットの高域のアタックが合わさって、

高域が全体的に耳障りになっている時のみ、ディエッサーを挿してみましょう!

高域成分を軽く潰しておくことで、後々音圧感を上げやすくなります。

また、ボーカルが聴き取りやすくなるというメリットもあります。

私の場合、 FabfilterPro-DS のプリセット、「High End Transient Limiting」を選択し、

ゲインリダクション= 「-1.0~2.0db」になるように設定しています!

https://h.accesstrade.net/sp/cc?rk=01001xqc00mp4y&url=https%3A%2F%2Fwww.soundhouse.co.jp%2Fproducts%2Fdetail%2Fitem%2F231170%2F
https://h.accesstrade.net/sp/cc?rk=01001xqc00mp4y&url=https%3A%2F%2Fwww.soundhouse.co.jp%2Fproducts%2Fdetail%2Fitem%2F231162%2F
https://h.accesstrade.net/sp/cc?rk=01001xqc00mp4y&url=https%3A%2F%2Fwww.soundhouse.co.jp%2Fproducts%2Fdetail%2Fitem%2F307691%2F

マルチバンド・コンプレッサー

次に、マルチバンド・コンプを挿し、高域以外の音域の圧縮感を整えていきます。

私は Fabfilter の Pro-MB のプリセット、「Basic 4-band punch and balance 2」を選択し、

全体のゲインリダクションが大体 「-1.0~2.0db」になるように、

インプットゲインとMIXのパーセンテージを設定しています。

https://h.accesstrade.net/sp/cc?rk=01001xqc00mp4y&url=https%3A%2F%2Fwww.soundhouse.co.jp%2Fproducts%2Fdetail%2Fitem%2F231167%2F
https://h.accesstrade.net/sp/cc?rk=01001xqc00mp4y&url=https%3A%2F%2Fwww.soundhouse.co.jp%2Fproducts%2Fdetail%2Fitem%2F231162%2F
https://h.accesstrade.net/sp/cc?rk=01001xqc00mp4y&url=https%3A%2F%2Fwww.soundhouse.co.jp%2Fproducts%2Fdetail%2Fitem%2F307691%2F

ビンデージ・モデリング・コンプレッサー

続いて、ビンテージ系のコンプを挿し、音をまとめていきます。

楽曲ジャンルにもよりますが、次のルールに従って、コンプの設定をしてみましょう。

  • レシオ=2.0~4.0に設定
  • アタックは約10~30msに設定
  • リリースは約100~200msに設定
  • ゲインリダクション= 「-2.0~2.5db」になるようにスレッショルドを設定
  • ゲインリダクションの分だけ、ゲインを上げる

私のおすすめプラグインは、

Solid State Logic 「SSL Native Bus Compressor 2」と、

Plugin Alliance 「Shadow Hills Mastering Comp A」です。

SSL Native Bus Compressor 2
SSL Bus Compressor 2

基本的には前者SSLのプリセット「Pop MixBus」を挿しますが、

低域のパンチが足りなかった場合は、後者の Shadow Hills を挿しています。

Shadow Hills Mastering Compressor Class A
This Limited Class A RED Edition is the pinnacle of the Shadow Hills Sound, perfect for mastering, complete with TMT under the hood!

Shadow Hills のコンプの設定に関しては、以下の記事をご参照ください!

【セール】Plugin Alliance (PA) MEGA Sale プロ おすすめ プラグイン & 使い方は?
「Plugin Alliance」(以下、PA) が1年で最も大きい「MEGA Sale」を9月26日から10月2日まで開催するとのことなので、ご紹介したいと思います!今回は私が「買い!」だと思ったプラグインを、実際の私の使い方と共にご紹介いたします!

ビンテージ・モデリング・EQ ※特定の音域が物足りない場合のみ

コンプを挿し終わった後、物足りない音域があった場合はビンテージ系のEQを挿します。

デジタルEQとは異なり、音量を上げる方向でも使用します。

私のおすすめプラグインは、

Plugin Alliance 「Dangerous BAX EQ」です。

EDM系など、ドンシャリ感・音圧感を強調したい場合に、

このプラグインのプリセット「Just right Loudness」を選択して挿しています!

Dangerous Music BAX EQ
A smooth-sounding Baxandall EQ with world-class 1950s tone control and character. Use it to transparently enhance the low end and top end of your mixes.

サチュレーター / テープ・シミュレーター

ここからは仕上げの作業ですね!

サチュレーター系のプラグインを挿して、全体的な音の密度とラウド感を高めていきます。

私はここまでで作った音を聴いて、以下のようにケース別にプラグイン・プリセットを使い分けています。

  • 高域の空気感を足したい場合: Plugin Alliance 「Black Box Analog Design HG-2」プリセット 「Master-Midrange Glow」
Black Box Analog Design HG-2
Emulation of sweet tubes and creamy-sounding transformers make your tracks sound richer, fuller, and louder.

  • 高域をマイルドにしたい・Lo-fi感をエンハンスしたい場合: Black Rooster Audio 「Magnetite」プリセット「SubtleWarmth」
    • テープ系のプラグインを挿して高域の耳当たりを良くします。
    • テープ特有のノイズ音が入らないように注意して設定しましょう。
AAX/AU/VST Audio Plugins from Black Rooster Audio
Black Rooster Audio is an eager software company from Germany that brings you premium quality audio plugins in AAX/VST/Audio Units.

  • 中域の厚みを足したい場合: Fabfilter「Saturn 2」プリセット「Dynamic Warm Transformer」
    • このままだと音の変化が大きすぎるので、MIXのパーセンテージを減らしながら調整していきます。
https://h.accesstrade.net/sp/cc?rk=01001xqc00mp4y&url=https%3A%2F%2Fwww.soundhouse.co.jp%2Fproducts%2Fdetail%2Fitem%2F278459%2F

  • 全体のバランスは変えたくない場合: Solid State Logic「SSL Native X-Saturator」プリセット「RD Rock Mix Saturator」
    • このままだと音の変化が大きすぎるので、MIXのパーセンテージを減らしながら調整していきます。
SSL Native X-Saturator
SSL X-Saturator

イメージャー

リミッターで音圧を上げる前に、イメージャーで音の広がりを少しだけ持たせましょう。

私は iZotope 「Ozone 9 Imager」

プリセット「Gentle Width」をよく用いています。

位相が崩れてしまうので、音像を広げすぎないように注意してください(特に低域)!

https://h.accesstrade.net/sp/cc?rk=01001xqc00mp4y&url=https%3A%2F%2Fwww.soundhouse.co.jp%2Fproducts%2Fdetail%2Fitem%2F315257%2F

リミッター / マキシマイザー

最後に、リミッター / マキシマイザーを挿していきます。

私は2種類のリミッターを挿しています。

Ozone Vintage Limiter

音をキュッとまとめる目的で挿しています。

  • Mode: Tube
  • Threshold: -2.0db
  • Character: 5.00

になるように設定しています!

https://h.accesstrade.net/sp/cc?rk=01001xqc00mp4y&url=https%3A%2F%2Fwww.soundhouse.co.jp%2Fproducts%2Fdetail%2Fitem%2F315257%2F

Fabfilter Pro-L2

音圧を上げる目的で挿しています。

プリセットは「Modern」を選択し、

  • True Peak Limiting: ON
  • Output: -0.3db
  • Dither: 16bit

に設定します。

LUFSの値は、Short Term、曲の最も盛り上がる部分で、

  • EDM・ポップス: -6~-7
  • それ以外: -7~-8

になるように設定すると良いです!

https://h.accesstrade.net/sp/cc?rk=01001xqc00mp4y&url=https%3A%2F%2Fwww.soundhouse.co.jp%2Fproducts%2Fdetail%2Fitem%2F246710%2F
https://h.accesstrade.net/sp/cc?rk=01001xqc00mp4y&url=https%3A%2F%2Fwww.soundhouse.co.jp%2Fproducts%2Fdetail%2Fitem%2F231162%2F
https://h.accesstrade.net/sp/cc?rk=01001xqc00mp4y&url=https%3A%2F%2Fwww.soundhouse.co.jp%2Fproducts%2Fdetail%2Fitem%2F307691%2F

 

いかがでしたか?

プラグインを挿す順番や、プラグインごとのルールを決め、

プリセットを積極的に活用し、

ケースごとのプラグインの使い分けをしていくことで、

マスタリングに掛かる時間をぐっと短縮できます!

 

以上!!

ベアトリーチェ流、デモ向けマスタリングの方法でした!

コメント

タイトルとURLをコピーしました